SANPOUTEI


East Village
ディレクター
皆川俊宏さんインタビュー

新潟でファミリー・レストラン、ラーメン専門店、中華ダイニングなどをフランチャイズで展開する㈱三宝が、2020年1月にマンハッタンに米国1号店となる「SANPOUTEI-GYOZA& RAMEN」をオープンしました。ディレクターの皆川俊宏さんにお話を伺いました。

ニューヨークへの出店は5年前から計画していました。シンガポールや上海、カナダのバンクーバーにも店がありますが、ニューヨークは世界のショールーム的なところがある。ニューヨークで成功すれば会社のビジネス・モデルとなり、看板にもなり、認知度も上げられます。それが、ニューヨークに店を出す魅力です。我社はフランチャイズで店を展開していますが、ニューヨーク店はフランチャイズではなく自社の店です。

出店するにあたり、ニューヨーク市の規制は複雑でした。そういうことを全く知らない中でスタートしたので、実際に動きだしてからオープンまでに2年かかりました。特に苦労したのは、店の入口ドアのデザインでした。店のあるビルは110年前に建てられたニューヨーク市のランドマーク指定のビルだったんです。110年前のビルの写真と照らし合わせ、ビル全体の外観を損ねないように、店のドアはこの形でないとダメだなど、細かいことを指摘され、ドアのデザインが決まるまでに半年くらいかかり、内装工事にも1年以上かかりました。店のデザインが日本のデザイナーだったのでニューヨーク市の規制を知らず、変更しなければならない箇所が多々あり、それで時間がかかりました。もう一点は、ガスが通るまでに時間がかかったことです。一つが遅れると全てが遅れてしまいます。

ディレクター ・ 皆川俊宏さん

ニューヨークの店は、日本のラーメン店とは違う、ちょっとオシャレなカジュアル・ファイン・ダイニングを目指しています。また、日本酒はすべて地元、新潟県の日本酒を揃えています。

三宝亭の看板メニューは煮干醤油ラーメンです。当初、ニューヨーカーにこの煮干スープが受け入れられるか心配でしたが、反応は非常にいいです。スープを全て飲み干すお客様もいます。麺も店の地下で自社で作っているオリジナル麺です。お客様から「初めてこんな美味しいラーメンを食べた」とお褒めの言葉をいただき、うれしい限りです。2人でいらしたお客様がスープを一口飲んだ後に、顔を見合わせてにっこり微笑む姿を見ると、「ああ、美味しいと思ってくれたんだ」とホットします。上海では現地の人の口に合うものをと、マーケティングをしすぎて上手く行かなかったたとう反省点があります。日本人が食べて美味しいものを出すほうがいいのだと実感しました。

ニューヨークでビジネスをするのは予想以上に大変でしたが、マンハッタンはいろんな人種が集まる街、外から来た者でもビジネスをさせてもらえるのが魅力でもあります。


SANPOUTEI
92 2nd Ave., New York, NY 10003
(646)964-4357
sanpoutei.com